先生紹介
岡田百合香 先生(豊橋市民病院 非常勤泌尿器科医)
愛知県在住。総合病院の泌尿器科に勤務する傍ら、乳幼児の保護者を対象にした「おちんちん講座」や、思春期の学生向けの性に関する授業などを行っている。
現在3才男児、0才女児の子育て中の現役ママ
幼児の性教育
最近「幼児期から性教育が必要」って聞いたのですが、本当ですか?
はい、本当です。
ただ多くの方が「性教育」と聞いてイメージする、妊娠・避妊や、性犯罪に関する話を幼児期の子供にいきなり教えるわけではありません。
「性」という漢字は、分解すると「心」と「生」になりますよね。
自分や他者の心や生き方について学び、考える教育。
つまり「生きる教育」「命の教育」「人権教育」と言い換えることができます。
妊娠や性犯罪に関する内容も含まれていますが、あくまでも性教育の一部であると考えて下さい。
なるほど。
「性」と聞いてドキッとしてしまいました。
そうなんです。
子どもたちに教える以前に、私たち保護者に「性」に対する抵抗かやタブー感があることが問題なんですよね。
学校でしっかり「性教育」を受けた人はほとんどいませんし、「性」に関する話は口に出すべきではない、という風潮が社会の中にありました。(今もまだ残っています。)
具体的に幼児期に扱う内容にはどんなものがあるのですか。
「プライベートゾーン」は幼児期から教えておくのが良いでしょう。
「プライベートゾーン」は水着をきた時に隠れる部分(胸、性器、おしり)と口を指し、身体の中でも特に大切な「自分だけの部分」です。
自分だけの大切な部分なので、同意なく他人に見せたり触らせたりしてはいけないし、自分も他人のプライベートゾーンを勝手に触ってはいけないということを伝えます。
「自分の身体は自分のもの」「他人の身体も大切にする」という感覚を身につける基本になりますし、性犯罪の被害・加害を防ぐことにも繋がります。
確かに、これは重要ですね。
痴漢やセクハラ、性暴力など、大人にとっても他人事じゃないから、しっかり知っておきたいです。
その通りです。
実は、性教育は大人にとっても生きていく上で非常に重要な内容が盛りだくさんです。
子育て関係なく、ぜひ多くのからに知っていただきたいと思います。
イベントのご案内
今回の記事を執筆頂いた岡田先生を招いて、イベントを開催することになりました!
イベント概要
【開催日程】
2021年10月26日㈫
10時30分〜12時00分
【開催方法】 【対象】 【定員】
オンライン(Zoomを予定しています。)
あんよ」をご利用中の皆様
(※あんよを利用していないお友達のお誘い合わせも大歓迎です!)
前半の部(ミニ講座):定員なし
後半の部(交流会):先着10名様
【ゲスト】
豊橋市民病院 非常勤泌尿器科医
岡田百合香 先生(0歳と3歳の2児のママ)
育児情報サイト「たまひよ」にて記事連載中。助産院などで子育て中の母親を対象にした「おちんちん講座」「トイレ講座」を開催し、好評を得ている。
【テーマ】
ミニ講義:「幼児期から始める性教育」
交流会:月齢の近いママ同士で情報交換しよう!(岡田先生も参加します!)
【当日のスケジュール】
〈前半の部(ミニ講座)〉
10:20 入室開始
10:30 オープニング
10:35 ミニ講座(岡田先生)
11:05 前半終了→休憩
〈後半の部(交流会)〉
11:10 交流会説明
11:15 交流会
11:55 クロージング